小学生は、中学生・高校生と違って、そこまで英文法を勉強しません。中学生・高校生であれば、必要な文法の項目まで勉強して、それを元に英検の対策をしていきますが、小学生には難しいです。特に、小学校低学年にはかなり難しいです。中学2年生途中ぐらいまでの英文法でしたら、理解できる子もいるかもしれませんが、小学生のうちは音を中心に勉強し、色々な英文を見て、インプット・アウトプット中心に勉強していきましょう。また英検も優先順位をつけて勉強していきましょう。
英単語と英会話を中心に
小学生のうちは、最初は英単語と英会話の問題を中心にやっていきましょう。英単語と英会話のパートがリーディングパートでは比較的正解しやすいです。また、これらの問題の英文は日常会話で使える表現がとても多く、また実際に単語が文中でどのように使われるかが分かるので、英会話の練習にもなります。小学生のうちは、単語帳の音読を中心に勉強していき、単語帳に慣れてきたら、英単語と英会話の問題を解いていきましょう。間違えた問題や、たまたま正解した問題にはチェックをつけて、音読をして復習しましょう。音読をすることで、間違えた単語や、その問題に出てくる他の単語・構文・表現なども一緒に覚えることができます。英会話の問題は、英検5級~英検準2級までですが、英単語の問題は英検5級~英検1級まで全部の級で出ます。これらのパートであまり点が取れないと、合格が少し難しくなります。逆に言えば、しっかりと点数が取れれば、合格しやすくなります。英会話の練習にもなるので、まずは最初の英単語・英会話の問題を中心に勉強していきましょう。
リスニングは満点狙い
小学生で英検を受験される方は、リスニングパートは満点狙いを目指しましょう。小学生のうちは、中学生や高校生に比べて、リスニングが伸びやすいです。この時期に、可能な限りリスニングの能力を伸ばしましょう。リスニングパートで満点近く取れれば、合格がかなり近づきます。上記で、英単語・英会話の問題は英会話の練習になると書きましたが、リスニングの問題も英会話の練習になります。問題文は、日常会話の文が多数なので、使える単語・表現が学べます。英単語・英会話の問題に加え、リスニングの問題もしっかりと勉強すれば、合格がグッと近付きます。また、小学生のうちは、音を中心に勉強するので、リスニングの問題は良い練習になります。
英作文で英語を使う練習
英検3級から英作文を書かなければいけませんが、英語が使える良い機会なので、どんどん練習して書いていきましょう。小学生のうちは、音を中心に勉強するので、そこまで英語を書く機会がありません。最初は、英語を書く作業が難しく、スペルミスもたくさんしますが、どんどん量をこなして慣れていきましょう。特によく使う単語は書けるように何回も練習しましょう。英検3級・英検準2級であれば、トピックがそこまで難しくないので、しっかりと対策すれば、満点近くが狙えます。また、英検3級以降は、2次試験で英語を話さなければいけませんが、英作文の対策は2次試験の対策にもなります。英作文・2次試験は共に、英語を使う良い練習になるので、どんどん対策をしていき、英語の使い方を覚えていきましょう。
最初は長文にそこまで力を入れなくて良い
小学生のうちは、長文にそこまで力を入れなくて良いです。もし長文に取り組むなら、英単語、英会話、リスニングパート、英作文ができるようになってからにしましょう。英検4級から少しずつ長い文章が出てきます。英検2級になると、5題も出てきます。英検3級までなら、内容はそこまで難しくありませんが、英検準2級から、内容が難しくなっていきます。中学生・高校生にとっても、難しい内容が出てきます。中学生・高校生にとって難しい内容を小学生が理解するのはとても難しいです。低学年の子だともっと難しいです。難しい内容の長文を続けていくと、内容が分からない→つまらない→英語が嫌いになる、といったサイクルに陥る可能性があります。長文以外のパートができるようになったら、試しにやってみて、本人が無理そうならやめておきましょう。その分、単語帳の音読、リスニングの問題を解く、色々なお題で英作文を書いてみるなど、本人ができることをやりましょう。
小学生の英検の勉強の仕方 – まとめ
小学生と中学生・高校生の勉強のアプローチはやや異なります。特に高校生の場合は、大学受験する子がいるので、積極的に長文を進めますが、小学生には進めません。小学生のうちは、日常的に使う表現を単語帳や英検の問題を使って覚えた方が良いです。余裕がある子でできそうなら、少し長文にチャレンジしてみるのも良いでしょう。小学生のうちは、最初の英単語・英会話の問題とリスニングの問題と英作文を中心に勉強していきましょう。これらを中心に勉強すると英語の使い方がどんどん学べます。