音読の方法 – 中学生・高校生向け

英語の文章を音読

英語学習において、音読は効率の良い勉強法のうちの1つです。英語の文章を読むだけなので、そこまで難しくなく、誰にでもできる勉強法で、メリットがいっぱいです。中学校、高校の学校の先生、塾の英語の先生等も音読をおススメする人が多いと思います。参考書でも音読を題材としたものが、たくさんあります。しっかりと音読を継続すれば、徐々に英語力が上がっていきます。今回は、具体的な音読のやり方をまとめましたので、参考にしてください。

音読の効果はコチラの記事でまとめています。

音読で得られる効果

音読の題材選び

音読の題材は色々とありますが、選ぶ時に気をつけてほしいことが2つあります。1つは、内容が自分にとって難しすぎず、簡単すぎずでちゃんと文章の意味を理解できるものを選ぶことです。もう1つは、ネイティブの音源がついているものを選ぶことです。文章が難しすぎて内容がきちんと理解できないと、ただ文字を読んでいるだけになり、そこまで効果が出なくなります。また英語が苦手な子だと音読する前に心が折れてしまいます。簡単すぎてもあまり負荷がかからないので、難しすぎず簡単すぎずで、適度に負荷がかかるような文章を選びましょう。中学生で、英語の勉強を始めたての場合は、学校の教科書の文章がおススメです。学校の教科書は分かりやすくそこまで長い文章が載っていなく、また定期テスト対策にもなります。中学3年生の受験生の場合は、志望高校の過去問が解けるようになったら、過去問の長文が良いです。高校の場合は、参考書の長文や、英検の長文や、志望大学の過去問などがおススメです。大学受験の参考書には、音読の題材になるものがたくさんあるので、自分にあったレベルのものを選びましょう。過去問が解けるようになったら、過去問の長文の音読がおススメです。

最初は精読を

題材が決まったら、まず精読をしましょう。精読とは、1つの文章をしっかりと丁寧に読むことです。分からない単語・熟語があれば、意味をしっかりと調べる。また分からない構文・表現があったら、意味を調べる。そういったものを調べて、必要であれば、分からない単語の上に意味を書くなどしましょう。もし教科書やプリントに直接書き込みたくないなら、プリントアウトして、それにどんどん書き込みましょう。最後に、文章を読みながら、しっかりと内容が頭に入ってくるようにしましょう。内容が頭に入ってきて、理解できているなら精読は終了です。音読は、1回だけで終わらず、複数回読んでもらう必要があるので、分からない単語・構文をそのままにしておくと、分からないままになってしまうので、精読の作業が大事になります。精読でしっかりと内容を理解して、音読を重ねて、英語を英語で理解できるようにしていきます。精読の作業を飛ばして、内容があまり理解できていない文章を音読しても、効果はそこまで期待できません。精読をして、音読に移りましょう。精読が大変な場合は、先生や講師の方に手伝ってもらいましょう。

ネイティブの発音をマネて音読

音読の題材は、可能な限りネイティブの音源が付いているものにしましょう。最初の方は、音源を聞いて、その音源のマネをしながら音読をしましょう。ネイティブの発音をマネすることで、主に、リスニング力アップと発音が良くなるというメリットがあります。基本的に、自分が発音できない音は聞き取りができないと言われています。逆に言うと、自分が発音できる音は、全てではありませんが、多少聞き取りができます。単語個々の発音も大事ですが、文章でのイントネーションや強弱も大事になります。単語と単語の間の音の繋がりや、発音されない音などと色々とあります。そういったものを、音源を聞いて、自分でマネして分かるようにしていきます。最初はマネするのが大変かもしれませんが、慣れてくると、音源を聞かずにスラスラと読めるようになっていきます。慣れていない最初のうちは、音源を聞いて、それをマネしながら音読するようにしましょう。その文章の読み方が分かったら、音源を聞かずに音読でも大丈夫です。色々な文章の音読を重ねていくと、徐々にリスニングと発音が改善されていきます。

慣れてきたら速読を

音源を聞かずに音読できる状態になったら、速く読む練習をしましょう。ちゃんと文章の内容が頭に入ってくるのが前提で、可能な限り速く読んでいきます。1回ごとに、ストップウォッチで音読にかかった時間を計り、空いているスペースにその時間を書き込みます。目標は、1回前より速く読めるようにすることです。速く読むことに集中して、内容が入ってこないことに注意してください。色んな文章でやっていくと、初見の文章でも速く読めるようになっていきます。

音読の回数

音読の回数については、色々な意見があります。回数も大事ですが、もっと大事なのは、音読に出てきた単語や構文を覚えることです。人によっては、10回読めば覚えられる人もいますし、30回やっても覚えられない人もいます。人によって変わりますが、最低30回は音読をした方が良いと思われます。30回やって覚えられない場合は、それ以上やった方が良いです。あくまで最低で30回なので、できる人は50回ぐらい読んでみましょう。

音読の方法 – 中学生・高校生向け – まとめ

音読はちゃんとした方法でやれば、しっかりと効果が出て、英語力も伸びます。英語が話せる人は基本的にしている勉強です。音読で効果が出ない人は、精読をしっかりとやっていない、回数が足りていないのどちらかかと思われます。高校受験、大学受験は、主に長文読解になります。音読はそれにうってつけの勉強法になります。1つの勉強法で、4技能を鍛えることができるので、まだ音読をしていない方は、是非英語学習には音読を取り入れてみてください。