中学1年生で英検準1級合格 – 合格までの勉強法を公開

中学1年生 英検準1級合格

当塾で初めて英検準1級合格者が出ました。高校生、大学生、大人でさえ合格するのが難しいと言われている英検準1級に、中学1年生で合格することができました。今回合格してくれた子は、小学校4年生の時に入塾していただき、それからずっと通っていただいている子でした。小学5年生で英検2級に合格して、それからは英語力を維持しながら勉強していて、中学校に入ってから本格的に準1級の勉強を始めました。今回は、英検準1級までどのように勉強をしてきたのかをご紹介します。英検準1級を目指している人の参考になれば幸いです。

英検2級合格後~小学校卒業まで

小学校4年生の終わりに、当塾に入塾していただき、英検2級を目指すことになりました。英検2級は苦戦しながらも、入塾後の1回目の英検で無事合格することができました。

英検2級合格後は、特に目標がなかったので、基礎固めと現状の英語力の維持をするために、勉強をしていきました。英検2級を合格したのが小学校5年生の時で、文法はある程度理解できる年齢だったので、テキスト使いながら文法の復習をしました。その時使っていたテキストは、マーフィーのケンブリッジ英文法(中級編)というテキストです。こちらのテキストは分かりやすい例文と練習問題が付いており、世界でも人気があるテキストになっています。こちらのテキストを使い、解説をしながら例文を一緒に音読をして、練習問題を週1のペースで解いていきました。

文法の復習にプラスして、たまたまご家庭がディズニープラスというディズニー映画の動画配信サービスに入っていたので、宿題で1週間に1本見る映画を一緒に決めて、分からない単語が出てきたら調べるといった宿題を出していました。

英文法のテキストを使って、文法の確認、例文の音読をして、映画で語彙力のアップを基本に勉強を進めていきました。英文法のテキストが1周したら、もう1周復習を軽くしつつ、文法から徐々に英作文にシフトチェンジしていきました。その時、たまたま学校でSDGsの勉強をしていたこともあり、SDGsに出てくる17項目について、それぞれ1つずつ、英作文を書いていくことにしました。この作業が英検準1級の英作文対策になっていました。英検準1級の英作文のお題は、社会問題や時事問題など、難しいお題が出題されるので、SDGsのことを英語で書くことで、良い練習になっていました。

英検2級に合格してからは、英文法のテキスト・映画・英作文を中心に英語力の維持をしていきました。その後中学校に入り、その中学校が英語に力を入れていることもあり、英検準1級を目指すことになりました。

英検準1級対策

中学校に入り、英検準1級を受験することが決まり、本格的に対策をすることになりました。中学1年生だったので、対策するところを主に3つまとめました。リスニング・英単語・英作文の3つです。英検準1級の長文は、しっかりと解説しても中学1年生には難しい内容なので、長文に関しては一緒に対策せず、その分リスニング・英単語・英作文の3つの対策に力を入れました。

リスニング

元々、リスニングの能力はかなり高かったので、リスニングの能力を上げていくというより、英検準1級の問題に慣れていくように対策していきました。具体的な対策方法は、リスニングの原稿の音読のみです。内容や英語の表現を解説して、ちゃんと理解出来たら、音読を複数回していきます。授業の最初の20~30分はリスニングの原稿の音読を一緒にやり、ちゃんと読めているのか確認をしました。最初の方は、慣れない表現もあり、少し難しそうでしたが、何回も音読していると、スラスラと読めるようになっていきました。本人のリスニングの能力が高かったこともあり、当日はリスニング約8割正解することができました。

英単語

今回使った英単語は、英検準1級 でる順パス単です。英検準1級の対策をする前に、映画をたくさん見ていたことや、文法書のテキストに出てくる英単語を覚えていたこともあり、語彙力は2級に合格した時よりもありました。

中学校で英単語の宿題があったり、パス単に対応したアプリを使って自分のペースでできていたので、授業の終わりの10分程で単語を覚えられているか確認する程度でした。自分でしっかりと進められていたので、その分他のことに時間を使うことにしました。

小学生、中学生で英検準1級を受験する子は、最初の25問の単語の問題で8割取れるようにしましょう。長文の内容は日本語でも理解することが難しい場合が多いので、先に英単語からやり、8割を目指しましょう。

英作文

英検準1級の英作文は、2級に比べて、難易度がとても上がります。英検準1級の対策に入る前に、SDGsの内容を英作文にしていたこともあり、そこまで抵抗なく対策できました。週1回英作文を書いてきてもらい、それを添削し、またそのお題に関する話をして、対策していました。また、学校でも、準1級の英作文の対策をしていたこともあり、数はけっこうこなせていました。

英検準1級はお題が難しい上に、語数も120~150語と増えて、さらに記載されているポイントを使わなければいけません。英検2級よりレベルがさらに上がり、最初は慣れていくのが大変かもしれませんが、しっかりと対策をすれば、高得点を取ることも可能です。英検準1級を受験すると決まったら、最低でも週1回のペースで1題ずつやり、コツコツと準1級のレベルに慣れていきましょう。

2次試験対策

2次試験は、4コマ漫画の説明と4つの質問があります。最後の2個の質問は日本語で答えるのも難しい場合もあるので、最初の4コマ漫画の説明と最初の2個の質問を中心に対策をしました。

元々、スピーキングの能力はとても高かったので、4コマ漫画の状況説明のコツや、質問の意味を教えて、過去問の同じ問題を複数回やり、問題に慣れさせていきました。

1回目の2次試験は、あまり自信がなかったとのことで、合格まであと3点とかなり惜しかったです。2回目は、1ヶ月後、パソコンで受験をし、見事合格してくれました。1回目よりも自信がとてもあったとのことで、合格点を余裕を持って上回りました。

中学1年生で英検準1級合格 – まとめ

高校生、大学生、大人の方でも落ちることがある英検準1級を、中学1年生で合格できたのは、本当にすごいことで、本人の自信に繋がりました。今では、英検1級もチャレンジしてみるとのことで、さらにやる気も出てきました。英検1はさらにレベルが上がりますが、合格して、さらに自信を持ってもらえて、英語力が上がってもらえればと思います。そして将来、働くとき等に、英語が役に立ってもらればと思います。