大学受験では英単語をたくさん知っていれば知っているほど有利になります。難関大学では、英単語の意味を聞いてくる問題もあります。大学受験では、文法・英単語がある程度終われば基本的に長文読解の対策に移ります。英単語をしっかりと強化しておけば、長文読解にも有利になります。今回は、大学受験生の方に向けて、単語帳の進め方をまとめました。参考になれば幸いです。
日本語訳を覚えて英単語のコアイメージで覚える
ほとんどの単語帳には日本語訳が付いています。英語と日本語訳は一緒に覚える必要があります。最初慣れていない場合は、1つの単語に対して1つの日本語訳でもかまいませんが、可能であれば複数の日本語訳を覚えていきましょう。複数の日本語訳を見ると、コアイメージが見えてきます。例えば、runという基本的な英単語があります。日本語訳は、「走る」「経営する、運営する」「(液体などが)流れ出る」など、たくさんあります。runのコアイメージは「ある方向に対して、継続して動かす、動く」です。runには様々な日本語訳がありますが、共通して、このコアイメージを持っています。だから、文章によって日本語訳も変わります。日本語訳を覚えることも大事ですが、このように、その単語が持っているコアイメージを見るようにしましょう。
また大学受験では、和訳問題や英訳問題が出ることが多々あります。ある程度、日本語訳を覚えていれば、和訳問題の時は有利になります。文章によって単語の日本語訳も変わってくるので、日本語訳を覚えて、同時にコアイメージを持つようにしましょう。
目にする回数を増やす
単語帳を進める時は、目にする回数を増やしましょう。英単語を覚えられない人の共通点として、単語帳の回数を重ねていない、英単語を目にする回数が少ない、といったことがあります。中学校で習う基本的な英単語は、基本的に長文や例文等で目にする回数が多いので、自然と覚えられます。難しい単語が覚えられないのは、その単語を目にする回数が少ないからです。そこまで難しくない単語でも、あまり目にしておらず、久しぶりに見ると忘れていることもあります。覚えられない場合は、目にする回数を増やしましょう。
また、受験生の場合は、単語帳はじっくりコツコツとやるというより、短期間で覚えるようにしましょう。じっくりコツコツと単語帳を進めると、覚えられない単語が次に出てくるまでに時間が長くなります。頻繁に目にしている単語は意外と覚えられます。「1日10個ずつ覚える」ではなく、「1日200個進める」のようにしましょう。単語が1000個あれば、5日で終わり、6日目にはまた同じ単語を目にすることができます。
語源を使って覚える
難しい英単語を覚える時は、語源を使って覚えましょう。最初は接頭辞、接尾辞から覚えていきましょう。よく見る接頭辞は、pro-:前に・前で、ex-:外、などです。接頭辞や接尾辞のような語源をたくさん知っていると、知らない単語でさえも、なんとなく想像がつきます。英検準1級や難関大学では高校の授業ではあまり見ないような英単語が出てきます。そういった時に、この語源が役立ちます。語源をたくさん知っていれば、英単語単体で覚えるよりも効率が良く、語彙力が増します。難関大学を受験する人は、語源を意識して英単語を覚えた方が良いでしょう。語源を使って覚えれば、難しい単語でも覚えられます。
文中での使われ方・派生語の確認
英単語の日本語訳の意味が分からない、またはしっくりこない場合は、例文を見てどのように使われるかを確認しましょう。たまに、「日本語訳は覚えているけれど、長文に出てきたときにその文の意味が分からない」といったことがあります。そのようなことが起こらないように、例文等を見て、しっかりと使われ方を確認しましょう。例文を見ても分からない場合は、先生や講師の方に聞きましょう。
また、単語帳に出てくる派生語は、一緒に覚えましょう。基本的に、形が似ている単語は派生語です。品詞が、名詞・動詞・形容詞・副詞と異なるだけで大まかな単語のイメージは変わりません。しかし、中には意味がとても変わるものもあります。長文読解や文法問題で、紛らわしい派生語が出てくることもあります。日頃からチェックしておけば、そこまで覚えるのは難しくありません。単語帳には、派生語が付いているものが多いです。単語を覚える時に、一緒に覚えてましょう。最初は、慣れないかもしれませんが、数をこなしていくと、予測できるようになってきます。
単語帳の進め方 – 大学受験生向け – まとめ
大学受験では、話すための英語というより、長文を読むための英語に近いです。大学の問題によりますが、和訳問題を出すところも多々あります。そういった問題を解くためにも、日本語訳と単語のイメージを覚えることが大事になってきます。語彙力が多いと、その分問題を解くのに有利になります。単語は覚えるのが大変ですが、短期間で終わらせるようにしましょう。単語を早めに終わらせれば、その分他のことができます。また、単語帳以外にも、長文で出てきた単語、文法解説で出てきた単語など、単語帳以外に出てくる単語も合わせて覚えると、語彙力がさらに増します。